アイス食べたい君は言った
みんなに聞こえぬように言った
アイス食べたい君は言った
まるで僕に何か伝えたいようなはなの形してた
別にアイスなんて食べたくなかったのよ
ただ二人でコンビニでも行きたかったなあ
鈍感な僕はずっと好きな漫画の話してた
君はずっと僕をじっと
金縛るような目で見てた
もしも君がホラー映画のヒロインならば
一目散に手を引っ張って
赤いカーペットの家から逃げ出そう
そして雪に転がって二人で笑おう
鈍感な僕はきっと
君が手袋してない事
気づかないだろう
君はじっと
また僕をずっとあの目で見るだろう